文化財IPMサポート事業

寺院内に於けるIPMの取り組み
~寺院内障壁画IPM管理サポート業務~

IPMについて

IPMとは(Integrated Pest Management)総合的害虫管理といい、生物的、化学的、物理的な防除方法をうまく組み合わせ、経済的被害を生じるレベル以下に害虫個体群を減少させ、かつその低いレベルを維持させるための害虫個体群管理システムであり、欧米を中心にこの考え方が現在世界的に広まっています。

  • 総合的害虫管理

  • 総合的害虫管理

  • 総合的害虫管理

  • 総合的害虫管理

寺院内障壁画保守点検業務
(こちらの業務は年間契約となります。)

捕獲表

室内に侵入した虫を捕獲し虫を種類ごとに分類し虫の同定調査を行います。
またどのような箇所で虫喰いが多いかなどの初期調査をおこなった上で、寺院内における虫菌害の予防対策、自然災害から守る方法などなど、多岐にわたりサポートさせて頂きます。

文化財分野における生物被害の防止対策
~寺院内におけるIPMサポート業務~

表1は現在推弊社が推奨している寺院内障壁画保守管理についての流れとなっております。

表1.生物被害対策の流れ

表1.生物被害対策の流れ

博物館や美術館とは異なり、寺院では虫害被害や自然災害などを完全に遮断することはできないため、害虫が侵入する場所に殺虫剤や防虫剤を置くことが有効である。
また侵入してくる昆虫の種類を特定し、季節ごとに比較することで適切な防虫、または殺虫剤を設置することができる。

寺院内障壁画保守管理について
2018 YAGUCHI KOETSUAN

記録
虫害被害状況など現状記録を行う。
統計
年間(春夏秋冬)を通し虫害被害の動向調査を行う。また季節ごとに侵入してくる虫の種類の同定調査/比較調査を行う。
手段
統計により導き出された結果をもとに、状況に応じ殺虫剤や防虫剤を設置する。
回避
効果的な清掃とクリーニングによる虫・カビなどを誘うものを回避。
復帰
調査前よりも文化財加害要因を除去できていることを確認し、次回の記録につなげる。
業務のお見積り等は、お気軽にお問い合わせ下さい。
名称 古文化財保存修理 (有)矢口浩悦庵
電話 075-254-6021
ファックス 075-254-6022
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